夜職からの転職に役立つ資格6選|目指す昼職別に選び方を解説

アイキャッチ 学び・スクール
アイキャッチ
本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれています。

「夜職から昼職へ転職するなら、資格を取った方がいい?」

「資格がないと、書類選考で落とされるのでは?」

このような不安を感じる人もいるでしょう。

結論からいうと、夜職からの転職に、必ず資格が必要なわけではありません。一般事務、営業、コールセンター、施設介護などには、資格不問・未経験可の求人もあります。

資格は、持っているだけで採用が決まるものではありません。しかし、目指す仕事と関係する資格を選べば、基礎知識や学習意欲を伝える材料になります。

この記事では、夜職からの転職で検討しやすい資格・研修を、目指す昼職別に紹介します。

※資格制度・受験料などの情報は、2026年7月時点のものです。申込み前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

資格は目指す昼職から逆算して選ぶ

夜職からの転職で、誰にでもおすすめできる「最強の資格」はありません。

最初に目指す仕事を1〜2種類に絞り、希望地域の求人を確認してから、必要な資格を選びましょう。

基本的な順番は次のとおりです。

  1. 興味がある昼職を1〜2種類に絞る
  2. 希望地域の求人を10件程度確認する
  3. 複数の求人で求められている資格やスキルを学ぶ
  4. 資格の勉強と転職活動を並行する

たとえば一般事務では、MOSの有無より、Excelで表を作成できるか、メールや文書作成ができるかを重視する求人もあります。

厚生労働省のjob tagでも、一般事務は入職時に特定の資格を必須としない一方、パソコンスキルや業務に関連する資格が求められる場合があると説明されています。

出典:厚生労働省

まだ職種を決めていない人は、先にこちらの記事で昼職の仕事内容や勤務条件を比較しましょう。

夜職経験者におすすめの昼職11選|自分に合う仕事の選び方
「夜職から昼職へ転職したいけれど、自分に向いている仕事が分からない」「接客経験しかないから、営業や販売以外は選べないのでは?」「WebやITにも興味があるけれど、未経験から目指せるのか不安」夜職経験者…

夜職からの転職で検討したい資格6選

資格・研修主な対象職種入職時に必須か試験・研修形式公式受験料・費用
MOS一般事務、営業事務、PCを使う仕事原則必須ではないパソコンを使った実技試験Excel 365一般は12,980円
日商簿記経理、会計事務、営業事務求人による統一試験・ネット試験3級3,300円、2級5,500円
ITパスポートIT事務、ヘルプデスク、社内サポート原則必須ではないCBT方式・100問・120分7,500円
宅地建物取引士不動産営業、不動産事務求人・担当業務による年1回の筆記試験8,200円
登録販売者ドラッグストア、医薬品販売医薬品販売を担当する場合に関係都道府県ごとの試験都道府県により異なる
介護職員初任者研修介護職無資格可の求人もある全130時間の研修研修事業者により異なる

受験料とは別に、教材費、講座料金、事務手数料、登録費用などが発生する場合があります。

夜職で担当した業務を採用担当者に伝わる表現へ整理する

資格を取得しても、夜職経験そのものを隠す必要はありません。

実際に担当した業務を、昼職の採用担当者にも分かる表現へ整理することが大切です。

夜職で担当したこと応募書類で整理できる表現
指名・リピート客への対応継続的な顧客対応・関係構築
日々の売上確認売上記録・目標の進捗管理
顧客の好みや会話内容の記録顧客情報の記録・管理
クレームや要望への対応要望の把握・問題解決・関係者への共有
新人キャストのフォロー新人フォロー・業務支援・引き継ぎ
出勤調整を担当したシフト調整・スタッフ間の連絡

実際に担当していない業務や、使っていないツールまで書いてはいけません。

たとえば顧客情報をノートやスマートフォンで管理していた場合、「CRMの運用経験」ではなく「顧客情報の記録・管理」と書く方が正確です。

1.MOS|一般事務・営業事務を目指す人

MOS Excel 365一般では、セルや表の書式設定、数式・関数、テーブル、グラフなどが出題されます。試験は筆記ではなく、会場のパソコンを使う実技形式です。

出典:MOS Excel 365一般|公式サイト

MOSは、WordやExcelなど、Microsoft Office製品の操作スキルを証明する資格です。

一般事務や営業事務を目指す場合は、特にExcelの学習が候補になります。

ただし、MOSに合格しただけで事務職への採用が決まるわけではありません。

学習と並行して、次のような実務練習も行いましょう。

  • 売上一覧を作る
  • SUMなどの基本関数を使う
  • 表を並べ替える
  • データを絞り込む
  • 見やすい報告資料を作る
  • Wordで案内文を作る

パソコン操作そのものに不安がある人は、MOS対策だけでなく、タイピング、メール、ファイル管理まで学べる講座が向いています。

2.日商簿記|経理・会計事務を目指す人

日商簿記は、企業のお金の流れや会計処理を学ぶ検定です。

経理・会計事務を目指す場合は、3級を入口にし、求人で2級が求められている場合は次の段階として検討できます。

2026年度の受験料は、3級が3,300円、2級が5,500円です。ネット試験では、申込先によって事務手数料が異なる場合があります。

簿記を転職で生かすなら、資格学習と次の練習を組み合わせましょう。

  • 売上や経費の仕訳
  • 請求書・領収書の整理
  • Excelでの集計
  • 会計ソフトの基本操作

夜職で日々の売上確認や現金管理を担当していた場合は、その経験と簿記を学んだ理由をつなげて説明できます。

3.ITパスポート|IT事務・ヘルプデスクを目指す人

ITパスポートは、ITを活用する社会人や学生を対象とした国家試験です。

試験はCBT方式で、100問・120分。経営全般を扱うストラテジ系、IT管理を扱うマネジメント系、IT技術を扱うテクノロジ系から出題されます。

次のような人に向いています。

  • IT事務に興味がある
  • ヘルプデスクを目指したい
  • IT用語や情報セキュリティを体系的に学びたい
  • IT業界へ進む入口にしたい

なお、ITパスポートはプログラミングやサーバー構築の実技試験ではありません。エンジニアを目指す場合は、別途プログラミング、ネットワーク、Linuxなどの技術学習が必要です。

ITパスポート試験は、システム更改に伴い2026年12月28日以降の休止が予定されています。試験会場によっては、それより前に実施を終了する場合があります。再開時期を含め、申込み前に最新情報を確認してください。2026年の試験実施について|IPA

4.宅地建物取引士|不動産営業・不動産事務を目指す人

宅地建物取引士、いわゆる宅建は、不動産業界との関係が強い資格です。

夜職で培ったヒアリング力、関係構築力、継続的な顧客フォロー、数字の管理経験を生かせる可能性があります。

ただし、「収入が高そう」「手に職がつきそう」という理由だけで選ぶのはおすすめできません。営業職か事務職か、固定給と歩合給、休日、勤務時間、運転免許の必要性まで確認しましょう。

また、宅建試験に合格しただけでは、すぐに宅地建物取引士として重要事項説明などを担当できません。資格登録を行い、宅地建物取引士証の交付を受ける必要があります。

出典:宅地建物取引士の登録|国土交通省

求人では、宅建が「必須」「歓迎」「資格手当の対象」のどれに該当するかを確認してください。

5.登録販売者|ドラッグストア・医薬品販売を目指す人

登録販売者は、一般用医薬品のうち、第2類・第3類医薬品の販売や情報提供を担当する資格です。

出典:登録販売者制度|厚生労働省

ドラッグストアでは、医薬品の説明だけでなく、レジ、品出し、在庫管理、売場づくり、POP作成などを担当する場合があります。

接客経験を生かしながら医薬品の知識を身につけたい人には候補になりますが、試験に合格すれば、すぐにすべての業務を一人で担当できるわけではありません。

合格後の販売従事登録や、店舗管理者等になるための要件は別に定められています。業務に従事する登録販売者には、毎年度少なくとも計12時間以上の継続的研修も必要です。

試験日程、申込期間、受験料は都道府県によって異なるため、受験予定地域の公式情報を確認しましょう。

6.介護職員初任者研修|介護職を目指す人

介護職員初任者研修は、介護の基本、認知症、コミュニケーション、生活支援技術などを学ぶ研修です。

施設介護には無資格から応募できる求人もあるため、必ず研修を修了してから転職活動を始める必要はありません。

一方、介護の基本を体系的に学びたい人や、応募できる仕事の範囲を広げたい人には検討しやすい研修です。

研修時間は全130時間です。通信形式にできるのは最大40.5時間のため、通信学習だけでは修了できません。通学や演習の日程を確認する必要があります。

出典:介護員養成研修の取扱細則|厚生労働省

夜職を続けながら受講する場合は、次を比較しましょう。

  • 平日・土日の通学日程
  • 実技・演習の時間
  • 欠席時の振替制度
  • 教材費を含む受講総額
  • 修了評価
  • 就職支援
  • 自治体やハロートレーニングの対象講座

介護職には身体介助、夜勤、土日勤務が含まれる場合もあります。資格だけでなく、実際の仕事内容と勤務条件を確認してください。

求人によって検討したい資格・免許

次の資格・免許は、応募したい求人に「必須」「歓迎」と書かれている場合に検討しましょう。

資格・免許検討しやすい仕事注意点
FP技能検定保険営業、金融事務、住宅・不動産営業資格だけで採用が決まるわけではない
普通自動車免許法人営業、ルート営業、不動産営業、訪問業務希望地域や担当業務で必要性が異なる
秘書検定など受付、事務、営業サポートPC操作や実務的な文書作成も必要

資格欄を埋めるためではなく、応募する仕事との関係で判断してください。

独学と資格講座はどちらがおすすめ?

比較項目独学資格講座
費用抑えやすい高くなりやすい
学習計画自分で管理するカリキュラムに沿って進める
質問・添削原則自分で調べる対応している講座がある
模擬試験自分で用意する含まれる場合がある
実技・通学用意しにくい対応講座を選べる

参考書や問題集で計画的に勉強できる人は、独学でも進められます。

一方、何から始めるか分からない人、パソコン操作を直接教わりたい人、実技や通学が必要な人は講座が向いています。

講座を選ぶときは、月々の支払額だけでなく、次の項目を確認してください。

  • 入学金・教材費を含む支払総額
  • 対象級・対応科目
  • 質問回数
  • 添削・模擬試験
  • 視聴期限
  • 通学日程・振替制度
  • 不合格時のサポート
  • 就職支援
  • 解約・返金条件

資格取得と転職活動は並行して進める

資格を取るまで転職活動を止める必要はありません。

STEP1.求人を確認する

希望職種の求人を10件程度確認し、次を比較します。

  • 資格が必須・歓迎・不問のどれか
  • 未経験から応募できるか
  • 必要なPCスキル
  • 実際の仕事内容
  • 勤務時間・休日
  • 給与・資格手当
  • 研修制度

STEP2.必要な資格だけ勉強する

複数の求人で共通して求められている資格やスキルを優先します。

資格よりExcelやメール操作が重視されている場合は、先にパソコンスキルを学ぶ方が転職準備につながります。

STEP3.勉強中から応募を始める

資格欄には、取得済みの資格を正式名称と取得年月で記載します。

学習中・受験予定の資格は、取得済みと誤解させないよう、自己PR欄や職務経歴書などに事実の範囲で書きましょう。

記載例は次のとおりです。

日商簿記3級取得に向けて学習中。2026年11月受験予定。

面接では、資格名だけでなく「なぜ学んだのか」「入社後にどう生かしたいのか」まで説明します。

夜職では日々の売上確認を担当していました。数字を扱った経験を経理補助へつなげるため、現在は日商簿記3級を学習しています。

資格学習と同時に、履歴書、職務経歴書、面接、生活リズムの準備も進めましょう。

夜職からの転職資格に関するよくある質問

夜職からの転職資格に関するよくある質問について解説します。

Q
夜職からの転職で一番おすすめの資格は?
A

目指す仕事によって異なります。

一般事務ならMOSやパソコンスキル、経理なら日商簿記、IT事務ならITパスポート、不動産業界なら宅建が候補です。

人気ではなく、希望地域の求人で求められているかを基準に選びましょう。

Q
「食いっぱぐれない資格」や著名人のおすすめを参考にしてもよいですか?
A

参考情報の一つにとどめましょう。

資格だけで一生の雇用や収入が保証されるわけではありません。動画の切り抜きやまとめ記事では、発言の条件や文脈が省略されている場合もあります。

仕事内容、地域の求人、取得費用、学習期間、自分との相性を優先してください。

Q
資格がなくても夜職から昼職へ転職できますか?
A

資格不問・未経験可の求人もあるため、転職は可能です。

夜職で担当した顧客対応、売上管理、新人フォローなどを整理し、パソコン学習や応募書類の準備を並行しましょう。

Q
資格の勉強中でも履歴書に書けますか?
A

取得済みと誤解させない書き方であれば、学習中・受験予定であることを伝えられます。

資格欄には取得済みの資格を記載し、学習中の資格は自己PR欄や職務経歴書などへ事実の範囲で記載する方法が分かりやすいでしょう。

まとめ|資格より先に目指す昼職を決めよう

夜職からの転職で検討しやすい資格・研修は次のとおりです。

  • 一般事務・営業事務:MOS
  • 経理・会計事務:日商簿記
  • IT事務・ヘルプデスク:ITパスポート
  • 不動産営業・事務:宅地建物取引士
  • ドラッグストア・医薬品販売:登録販売者
  • 介護職:介護職員初任者研修

ただし、資格だけで転職が決まるわけではありません。

希望職種の求人を確認し、資格学習、実務に近い練習、応募書類、面接対策を並行することが大切です。

どの昼職を選べばよいか分からない場合は、現在の経歴から応募できる求人と、本当に必要な資格を転職支援サービスで確認しましょう。

夜職経験者におすすめの転職エージェント・支援サービス8選
「夜職から昼職へ転職したいけれど、どこへ相談すればよいか分からない」「キャバクラやホストなどの経歴でも求人を紹介してもらえる?」「夜職特化型の転職サービスは利用して大丈夫?」夜職経験者が利用できる転職…
タイトルとURLをコピーしました