夜職経験者の職務経歴書の書き方|昼職に伝わる業務内容・実績・自己PR

アイキャッチ 履歴書・職務経歴書
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「夜職しか経験がないから、職務経歴書に書けることがない」

「接客をしていたこと以外、どう説明すればよいか分からない」

「水商売の経歴を書いたら、書類選考で不利になるのではないか」

夜職から昼職へ転職するとき、職務経歴書の作成で悩む人は少なくありません。

しかし、夜職で経験する仕事は、会話や飲食物の提供だけではありません。顧客の希望を聞き取る、状況に応じて提案する、継続的に関係を築く、予約や顧客情報を管理する、売上目標を意識して行動する、新人を教育するといった経験があります。

職務経歴書では、夜職という経歴を別の仕事へ変える必要はありません。勤務先、勤務期間、雇用形態などの事実を変えず、実際に担当した仕事を、昼職の採用担当者へ伝わる形に整理することが大切です。

この記事では、夜職経験者向けの職務経歴書テンプレートと完成例、業務内容・実績・スキル・自己PRの書き方を解説します。

結論|夜職経験も職務経歴書に記載できる

夜職経験も、昼職で活かせる実務経験として職務経歴書へ記載できます。

作成するときは、次の6点を意識しましょう。

  • 勤務先名、勤務期間、雇用形態は事実どおりに書く
  • 「接客」だけでなく、担当した仕事を具体的な行動へ分解する
  • 確認できない数字や役職を作らない
  • 数字がなくても、工夫、役割、変化を実績として整理する
  • 応募先の仕事内容に合わせて、強調する経験を選ぶ
  • 職務要約、職務経歴、スキル、自己PRを一貫させる

履歴書が勤務先や在籍期間などの基本情報を簡潔に示す書類であるのに対し、職務経歴書は、具体的な仕事内容、実績、身につけた能力を伝える書類です。

夜職を履歴書へ書くかの判断や職歴欄の記載方法は「夜職経験は履歴書に書く?」で詳しく解説しています。

【完成例】夜職経験者の職務経歴書

まずは、特定の業態に限定しない接客サービス経験者の完成例を紹介します。

そのままコピーするのではなく、実際の勤務先、担当業務、実績、応募職種に合わせて変更してください。

職務経歴書

20XX年X月X日
氏名 〇〇 〇〇

■職務要約

接客サービス業務に約3年間従事し、顧客対応、予約管理、既存顧客への継続的なフォローを担当してきました。顧客の要望をくみ取り、状況に応じた対応を行うことで、長期的な関係構築に努めました。これまで培った傾聴力と顧客対応力を、営業・カスタマーサポート業務で活かしたいと考えています。

■職務経歴

20XX年4月~20XX年3月
株式会社〇〇/△△店
雇用形態:アルバイト
事業内容:公式サイト・契約書・求人票などで確認した内容

【担当業務】

  • 来店客への接客およびニーズのヒアリング
  • 既存顧客への継続的なフォロー
  • 予約および顧客情報の管理
  • 会計、飲食物の提供
  • 新人スタッフへの業務フォロー

【工夫・実績】

  • 顧客ごとの要望や利用状況を記録し、次回来店時の対応へ活用
  • 顧客の状況に応じて、提案やフォロー方法を変更
  • 新人スタッフへ業務手順や接客時の注意点を共有

■活かせる経験・スキル

  • 顧客ニーズのヒアリング
  • 状況に応じた提案
  • 継続的な顧客フォロー
  • 顧客情報・予約管理
  • 新人教育
  • チーム内での連携

■資格

20XX年X月 普通自動車第一種運転免許 取得

■自己PR

私の強みは、相手の希望をくみ取り、状況に応じて対応を変えられることです。

接客業務では、顧客ごとの要望や過去の利用状況を記録し、次回の対応へ活かしてきました。また、要望が明確でない場合も、会話の中から必要な情報を整理し、相手に合わせた提案を心がけました。

この経験を、貴社での顧客対応や提案業務に活かしたいと考えています。

職務経歴書は、応募先企業が求める経験や能力に合わせて調整することが重要です。ハローワークも、応募先が求めていることを確認し、自分の経験から必要な内容を選んで記載するよう案内しています。

職務経歴書を一人で作るのが不安な人へ

勤務先をどのように書くか、夜職経験から何を強みとして選ぶかは、一人では判断しにくいことがあります。

応募前に確認してもらいたい人は、夜職経験者の支援に対応した転職サービスで、職務経歴書の無料添削を受ける方法もあります。求人紹介だけでなく、書類添削や面接対策に対応しているかを確認して選びましょう。

夜職経験者の職務経歴書を構成する6項目

職務経歴書には、履歴書のような統一された一つの様式があるわけではありません。ハローワークでは、標題、氏名、日付、職務経歴を必須とし、そのほかの項目は応募先に応じて選ぶ方法が案内されています。

夜職経験者は、次の6項目を基本にすると経験を整理しやすくなります。

1.職務要約

職務要約は、これまでの経験を3~5行程度で伝える項目です。

「経験年数→主な担当業務→身につけた能力→応募先での活かし方」の順に整理します。

接客経験が長くても、すべての仕事内容を並べる必要はありません。応募先に関係する経験を中心にまとめましょう。

2.勤務先・店舗概要

勤務先の項目には、正式な法人名または屋号、店舗名、在籍期間、雇用形態、事業内容を記載します。

店名と運営会社名が異なる場合もあるため、雇用契約書、業務委託契約書、給与明細、源泉徴収票などを確認してください。推測で法人名を作ったり、個人経営店に「株式会社」を付けたりしてはいけません。

法人名と店舗名の使い分けは「夜職履歴書の会社名・店名の書き方」で詳しく解説しています。

3.担当業務

担当業務は、「接客に従事」とだけ書かず、実際に行った仕事へ分解します。

  • 来店客への接客
  • ニーズのヒアリング
  • 飲食物の提供
  • 予約対応
  • 顧客情報の管理
  • 継続的な顧客フォロー
  • 会計、売上確認
  • 在庫確認
  • SNS投稿
  • 新人教育
  • クレーム対応
  • 店舗運営の補助

店舗全体では行っていても、自分が担当していなかった業務は書かないようにしてください。

4.工夫・実績

工夫・実績は、「状況・課題→自分の行動→結果・変化」の順で整理すると伝わりやすくなります。

たとえば、顧客の希望や利用状況を記録し、次回来店時の提案へ活用したこと、新人向けに業務手順を整理したこと、スタッフ間の引き継ぎ方法を改善したことなどです。

売上、リピート数、教育人数など、確認できる数字があれば使用できます。ただし、記録や記憶が曖昧な数字を実績として断定するのは避けましょう。

5.活かせる経験・スキル

「コミュニケーション能力」のような抽象語だけでなく、何ができるのかを具体的に書きます。

  • 顧客ニーズのヒアリング
  • 状況に応じた提案
  • 継続的な顧客フォロー
  • クレーム対応と問題整理
  • 予約・顧客情報管理
  • 売上・目標管理
  • 新人教育
  • スタッフ間の調整
  • SNSを活用した情報発信

応募先で実際に活かせる経験を優先してください。

6.資格・自己PR

資格は応募先の仕事に関係するものを優先します。取得していない資格を記載せず、取得予定の場合は、受験予定日や学習状況を事実に沿って書きましょう。

自己PRは、「強み→強みを発揮した経験→行動・工夫→応募先での活かし方」の順で作ります。

職務要約では「顧客対応力」を強みとしているのに、自己PRでは関係のない内容だけを説明するなど、項目ごとに主張が変わらないようにしてください。

夜職経験を昼職へ伝わる言葉に変える方法

夜職経験を評価してもらうには、経歴を別の職種へ変えるのではなく、実際に担当した仕事を採用担当者が理解できる言葉へ整理します。

夜職での経験職務経歴書での表現
お客様との会話顧客対応・ニーズのヒアリング
継続的な連絡既存顧客へのフォロー
顧客メモ顧客情報・利用履歴の管理
予約の調整予約受付・スケジュール管理
売上確認売上・数値目標の管理
新人指導新人教育・業務フォロー
SNS投稿SNSを活用した情報発信
クレーム対応顧客対応・問題解決
シフト作成シフト調整・スタッフ管理
店内のサポートチーム連携・店舗運営補助

「コミュニケーション能力があります」と書くだけでは、具体的な経験は伝わりません。

たとえば、「顧客の希望や状況を会話から整理し、一人ひとりに合わせた提案と継続的なフォローを行いました」と、能力を使って何をしたのかまで説明します。

夜職で顧客へ提案していた経験を、営業職で活かせる能力として示すことはできます。しかし、「一般企業の営業職として勤務していた」と書くのは事実と異なります。変えるのは経歴ではなく、仕事内容の伝え方です。

経歴と書類の矛盾が不安な人は「夜職の経歴は履歴書からバレる?」も確認してください。

数字や目立った実績がない場合の書き方

売上やランキングがなくても、職務経歴書は作れます。担当範囲、工夫、任された役割、継続性を具体的に書けば、仕事への取り組み方を伝えられるからです。

整理する視点記載例
担当範囲予約管理、会計、クレーム対応、新人教育を担当
工夫顧客情報を記録し、次回の対応へ活用
任された役割店長不在時の対応や新人フォローを担当
継続性3年間勤務し、継続的に顧客対応を担当
変化引き継ぎ方法や業務手順を整理

「お客様に喜ばれた」「頑張った」だけで終わらず、何を行った結果なのかを説明しましょう。

応募職種に合わせて強調する経験を選ぶ

職務経歴書は、同じ内容をすべての企業へ使い回すのではなく、求人票の仕事内容、必須条件、歓迎条件に合わせて調整します。

応募職種強調しやすい夜職経験
営業ヒアリング、提案、顧客フォロー、目標管理
事務予約管理、会計、顧客情報管理、引き継ぎ
販売・美容ニーズ把握、提案、関係構築、クレーム対応
カスタマーサポート問い合わせ対応、問題整理、記録、引き継ぎ
SNS運用・広報投稿企画、文章・画像作成、更新管理、反応確認

求人票にある表現をそのままコピーするのではなく、自分が実際に経験した内容と重なるものだけを使用してください。

複数店舗・個人店・業務委託のまとめ方

夜職では、複数店舗での勤務や個人経営店、業務委託など、一般的な正社員経歴とは異なる働き方もあります。

勤務先や雇用形態を作り変えず、経歴全体が分かるように整理しましょう。

同じ会社が運営する複数店舗

運営会社が同じ場合は、一つの職歴としてまとめ、勤務した店舗を補足できます。

店舗ごとに担当業務が大きく異なる場合は、それぞれの業務を分けて記載します。

異なる会社・個人店

運営会社や契約先が異なる場合は、勤務先ごとに分けます。

個人経営店で法人名がない場合は、確認できる店名・屋号と雇用形態を書き、存在しない法人名を作らないようにしてください。

業務委託

業務委託だった場合は、「入社・退社」ではなく、「業務委託契約」「業務を受託」「契約終了」など、契約関係に合う表現を使います。

ただし、契約書に業務委託と記載されていても、実際の働き方によっては労働基準法上の労働者に該当する可能性があります。契約形態に疑問がある場合は、契約書を確認し、労働基準監督署などへ相談してください。

複数店舗を掛け持ちしていた場合も、実際の勤務期間を変更せず、「週3日勤務」「副業として勤務」など必要な補足を加えます。

職務経歴書の形式と提出前チェックリスト

職務経歴書は、A4縦の白い用紙1~2枚程度に、パソコンで横書きする形式が一般的です。手書きでも差し支えありませんが、応募先から形式の指定がある場合は、その指示を優先します。

職歴の並べ方は、主に次の3種類です。

形式特徴向いている人
編年体式古い職歴から順に記載初めて作る人、形式に迷う人
逆編年体式新しい職歴から記載直近の経験を強調したい人
キャリア式担当業務の種類ごとに整理店舗移動や職歴が多い人

キャリア式は勤務時期が分かりにくいため、簡単な職歴一覧を付けると伝わりやすくなります。

提出前に、次の項目を確認しましょう。

  • 応募先が指定する形式を確認した
  • 法人名、店名、勤務期間、雇用形態を確認した
  • 履歴書と職務経歴書の内容が一致している
  • 担当していない業務を書いていない
  • 数字、役職、資格を誇張していない
  • 応募先に関係する経験を優先した
  • 職務要約、実績、自己PRがつながっている
  • 顧客名などの個人情報を書いていない
  • 誤字脱字とレイアウトを確認した
  • 面接で同じ内容を説明できる
  • 提出したファイルやコピーを保存した

経験の整理が難しい場合は、厚生労働省のマイジョブ・カードも利用できます。職務経験、身につけたスキル、強みを整理し、履歴書や職務経歴書の作成へつなげられます。

夜職の職務経歴書に関するよくある質問

夜職の職務経歴書に関するよくある質問について解説します。

Q
夜職経験は職務経歴書へ書くべきですか?
A

直近の主な職歴である場合や、書かないことで長い空白期間が生まれる場合は、記載を検討します。

勤務先、勤務期間、雇用形態は事実どおりに書き、実際に担当した仕事を採用担当者へ伝わる表現に整えましょう。

Q
売上や指名数が分からなくても書けますか?
A

書けます。担当業務、工夫、任された役割、継続期間、改善したことなどで具体性を出しましょう。

確認できない数字を作る必要はありません。

Q
手書きとパソコンのどちらがよいですか?
A

職務経歴書はパソコンで作成する形式が一般的です。ただし、黒のボールペンや万年筆による手書きでも差し支えないと案内されています。

応募先から指定がある場合は、指定に従ってください。

Q
職務経歴書は何枚にまとめますか?
A

A4で1~2枚程度が一般的です。職歴が多い場合も文字を極端に小さくするのではなく、応募先に関係する経験を優先して整理しましょう。

作品集や担当プロジェクト一覧など、職務上必要な別紙がある場合は、その分の枚数が増えることがあります。

まとめ|夜職経験を実務能力として伝えよう

夜職経験は、「接客をしていた」という一言だけでは十分に伝わりません。

顧客、担当業務、工夫、成果、活かせる能力へ分解することで、昼職でも活かせる実務経験として整理できます。

勤務先、勤務期間、雇用形態は事実どおりに書き、変えるのは経歴ではなく、仕事内容の伝え方です。数字がない場合も、担当範囲、工夫、任された役割、継続性から仕事への取り組み方を示せます。

一人で経験を言語化するのが難しい場合は、夜職経験者の支援に対応した転職サービスで、応募前に職務経歴書を添削してもらう方法もあります。

夜の経験を、次の舞台へ。

参考資料

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